「ふたりのひみつ」あかね世界の児童文学　あかね書房
著・イラスト：I.ボーゲル(イルズ・マーグレット・ボーゲル)
訳：掛川恭子
カバーなしハードカバー本
現在絶版もしくは重版未定

わたしはかっとなって、思わずどなってしまいました。
「エリカ、あんたなんか、死んじゃえばいいのに！」
－競争心、嫉妬、不安、そして愛……幼い少女の微妙な心の動きを、鋭く、あざやかなユーモアでとらえ、ふたごの姉妹エリカとインゲの友情の日々と別離を、深いやさしさをこめて描いた、胸をうつ物語です。

30分違いで生まれた双子のエリカとインゲ。活発で明るく素敵な名前のエリカはおとなしいインゲに一番近くて大好きで嫌いな人。
ふたりで庭で遊んだり隣の少女の親友の座を争ったり。
ある日喧嘩した勢いでインゲはエリカに「あんたなんか死んじゃえばいい」と言いますが、間もなくエリカが重い病気になってしまい…。
自我の芽生えた少女の視点で描く、自身の半身のせつない物語です。

破れや小口焼けなどもみられず昭和発行の経年の割に状態は良いと思いますが、一度人手に渡ったものということをご理解いただける方に。

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